還暦を過ぎた夫婦の家庭の「あるある」のひとつに、具体的な名詞や動詞を使わず会話をするというのがあると思う。


アレどこにしまったっけ?」
「ああ、あそこでしょ。」


「昨日あの人に会ったんだけど、腰の具合が悪くてあそこの病院に通っているって言ってたよ。」
「ふーーん、あそこ行ってるんだ。」


「ちょっと、アレアレしてくれ。」
「わかった。」


なぜかこれでも会話が成立してしまうから驚きだ。しかしながら、こんなことをやっていると、どんどん脳細胞が死滅していきそうな危機感に最近襲われている。そこで、いいことを考えた。「アレ」「あの人」「あそこ」等の言葉を使ったら、罰金として1回100円を貯金箱に入れるようにしたらいいんじゃないか。アレアレ貯金だ。これは沢山溜まりそうだ。

ところがダンナにこの話をしたら、1日に5千円くらい払わないといけなくなりそうだから、絶対嫌だと言われた。

いい考えだと思ったんだけどなあーーー。



だんだん良くなっていく、だんだん良くなっていく。