※ この記事は前回の内容の続きです。

私はその時本能的に「この人は大丈夫。」という気がしたのだ。だから車に乗って案内してあげた。

しかしながら、後から考えたのだけれど、こういう状況で知らない人の車に簡単に乗ってしまうというのはどうなんだろう。日本は安全と言っても、誘拐、暴行、ひったくりなどなど事件に巻き込まれる可能性はないとは言えない。

まあ今回の場合、相手は女性だから暴行はないと思う。男だったとしてもどうせ狙うならもっと若い人を狙うだろう。

私は手ぶらでウォーキングの途中だったからお財布は持っていなかった。銀行から出てきたわけではないし、ひったくるものは何もないのは明白だろう。

私は有名なお金持ちの家の奥様ではないし、見た目も地味な一般庶民だから、誘拐しても身代金は期待できないから誘拐なんかされるわけがない。

こういったことを、たぶん私は瞬時に判断して車に乗って案内したのだと思う。忙しいわけでもないし。

彼女は本当に嬉しかったようで、私に本を1冊くれた。彼女の短歌集だ。私は一瞬、心の中で「あ、自費出版の短歌集なんてほしくないんだけど・・・・・」っと正直思ったし、道案内をしたくらいでこんな高価なもの(1,200円)をもらうわけにはいかないなあーっと思い、丁重に何度かお断りしたのだけれど、どうしてもくれるというので、仕方なく受け取った。


※ 話が長くなるので、またまた明後日に続きます。

だんだん良くなっていく、だんだん良くなっていく。